前回、ズームレンズをオススメしましたが、今回はあえてズームレンズを否定したお話をしたいと思います。
前回の記事の記事はこちら ↓
今や性能の良いズームレンズが当たり前になってきました。
そして誰でもズームを使う環境にある為、自らの足で良いアングルを探す習慣がなくなり、SNSなどでは似たような感じの写真ばかりが目立つようになった感じます。
誰でも簡単にカメラを持てる時代になったのに、これではもったいないな〜と感じます。ちょっとしたテクニックで撮影の技術は上達出来ますので、この記事を読んでスキルアップしちゃいましょう!
写真が上手くなるコツは自ら動く事
今回は自分が動く事で写真が上達するという事を学んでまいりましょう。
これから写真を始めようと一眼レフを買った皆さんは恐らくキットレンズを一緒に購入していると思いますので、それを前提に話を進めてまいります。
では、本題に移りますが、皆さんの持っているキットレンズにはすごく便利な機能がついています。
それはズームができるという事です。

ズームとは簡単にいうと調節リングを回す事で、遠くのものを近くに引き寄せて撮影できたり、人間の目よりも広い範囲を撮影できたりできる機能のことです。この機能を持つレンズのことをズームレンズと言います。
ズームレンズは様々な範囲を撮影できることから、複数の焦点距離を持つレンズということになり、ズームレンズ1本で単焦点何十本分にもなり、非常に使い勝手の良いものと言えます。
また、レンズにはズームレンズとは別に、単焦点レンズというものがあります。
読んで字のごとくですが、単一の焦点距離を持つレンズということで、見える範囲が固定されたレンズということを言います。ちなみにこの見える位置の事を画角と言います。
しかし、この便利なズームの機能は初心者にとってはあまり良いことではありません。
何故ならば、一度ズームを使うことを慣れてしまうと、その場に留まって撮影できる為、撮りたいものに近付こうとしなくなります。これは上達の1番の障害となり、自分から動いて撮りたいものを探すという習慣が生まれなくなる為、被写体が持っている良い表情を探し出すことができなくなります。
でも、私はズームレンズしか持ってないよって方もいるかと思います。
そんな方はズームリングを自分の好きな位置して固定してください。そして自分で動いて写真を撮ることを覚えるまで動かさないようにしてみて下さい。こうすることで単焦点と同じ撮影をしている状態に出来ます。
写したい物の角度や距離を変えてみよう
さて、レンズの画角を固定しての撮影に慣れてきたら今度は、撮りたい物(被写体)までの距離や角度を意識して撮影をしてみましょう。今までなんとなく移動する事で探ってきたアングルがはっきりとわかるようになり、なんとなくいい写真が撮れたな〜と思えるようになります。
画角が固定されて不自由な分、角度や距離を探る事で良い写真を撮ろうとするのでその重要性が身につきます。
アングルを変えると世界は一変する
変わったアングルってなんか魅力的ですよね。
猫の目線とか、スポーツ選手の目線とか超高層ビルの上からとか色々のアングルが有ります。
自分の足で探し回り、人とは違うアングルを見つけた時の喜びは計り知れないものです。そして、そのアングルから撮影された写真はとても個性的ですごく価値のあるものになります。
画角を変えずに、自らの足で動き、人とは違うオリジナリティー溢れるアングルを探してみましょう!
意識せずにそれが出来た時、貴方はもう立派な写真家です。