#27 モスコー・ミュールのレシピ 〜ラバのキックってどのくらい強いの?〜

#27 モスコー・ミュールのレシピ 〜ラバのキックってどのくらい強いの?〜

本記事は元バーテンダーが、培った知識や経験を基にお酒の歴史や飲み方、カクテルの作り方などを紹介しています。また、疑問などにも対応していきますので、コメント欄にメッセージを頂けたらと嬉しいです!

今回ご紹介するのは生姜のパンチが心地良いウオッカベースのカクテル「モスコー・ミュール」です。

パンチが特徴のカクテルなのでそのことを忘れずに

モスコー・ミュールはウオッカのアルコール、生姜の風味、ソーダの刺激が特徴なので、そのことをしっかりと考えて作成しましょう。

特に、パンチ感を出すにはジンジャーエールの炭酸がしっかりとあることが重要なので、気が抜けないように注意しながら注いでください。

参考作り方が似ているジントニックについては下の記事を読んでみてください!

では、そんなのレシピを見てみましょう!

モスコー・ミュールのレシピ

カクテルデータ

  • カクテルタイプ:ロングカクテル
  • 作成技法:ビルド
  • ベース:ウオッカ
  • アルコールの強さ:★★★☆☆
  • 色合い:ライトイエロー
  • 炭酸の有無:有り
  • 味わい:ウオッカとジンジャーエールのパンチと爽やかな香りが特徴

材料

  • VODKA (ウオッカ)・・・45ml
  • LIME JUICE (ライム・ジュース)・・・15ml
  • GINGER ALE (ジンジャー・エール)・・・適量
  • FRESH LIME (フレッシュライム)・・・1/8カット
  • ICE (氷)・・・適量

必要な道具

  • タンブラー(できれば銅製マグカップ)
  • バースプーン
  • マドラー
  • ペティナイフ
  • まな板

作り方の手順

  1. ライムを1/8にカットする。この時、ライムの房と平行になるようカットする向きに注意する。また、グラスに挿せるように切り込みを入れておく。
  2. タンブラーに氷を入れられるだけ入れ、バースプーンでステアをしてグラスをよく冷やし、溶けた水を捨てる。
  3. ウオッカ、ライムジュースを注ぎ、混ぜ合わせる。
  4. ジンジャーエールを適量注ぐ。
  5. バースプーンをグラスの底まで挿し、氷を底から一度静かに持ち上げる(ビルド)。
  6. 氷が少なければ足し(目安は7~8分目くらい)、1のライムをグラスの縁に挿し、マドラーを挿して完成。

元バーテンダーが、美味しくなるちょっとしたコツとか色々教えちゃいます!

バーテンダー時代に学んだ美味しいモスコー・ミュールを作るためのコツを伝授します!守って欲しいポイントは次の4つ。

  • ライムは肌の違いで選別する。果汁たっぷりで種の少ないものは果皮にツヤとハリがある。
  • 氷を入れた後、時間が経つと溶けた水が出るのでモタモタしないで作る。グラスを氷で冷却した後はしっかりと溜まった水を捨てる。
  • 炭酸が抜けないようにジンジャーエールを直接氷に当てないように注意して注ぐ。
  • 冷やせるものはグラスも含め、全て冷やす。ジンは冷凍庫で霜が付く位キンキンに冷却する。

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モスコー・ミュールは商品販売の為の販促レシピだった?

今回、ご紹介のカクテル「モスコー・ミュール」はモスクワのラバと言う意味があり、ラバの後ろ足のキックと同じくらいの刺激があることから名付けられたそうです。誕生についていくつかの説があるのでそれぞれご紹介していきます。

まず一つ目の説は、1940年代頭に、ハリウッドでバーテンダーをしていたジャック・モーガンという人物が「ピムスNo.1」を使ったカクテルの為に大量に仕入れたジンジャービアをなんとか処分する為にモスコー・ミュールを考案したというものです。

〜補足〜 ピムスとは?

そもそもピムスとはイギリスで誕生したリキュールです。濃い味付けの為、基本的にソーダ類やジュースなどで割ることが一般的です。
また、ベースとなる材料によって1〜6まで番号が振られており、No.1はジン、No.2はスコッチウイスキー、No.3はブランデー、No.4はラム、No.5はライウイスキー、No.6はウオッカをベースに作られています。

ジャック・モーガンがジンをベースとして作られたピムスNo1とジンジャービアでどんなカクテルを作ろうとしていたのかよくわかりません。

そもそも、ピムスNo.1はジンスリングというカクテルを家庭でも簡単に作れるように製品化された、例えるならホットケーキミックスのようなもので、叶うのなら、彼に全然別なカクテルのベースとしてあえてそれを使った訳を聞いてみたいですね。

二つ目の説は、1946年にヒューブライン社がスミノフウオッカの販売促進の為にウオッカをベースとした手軽に作れるレシピを紹介し、広がったというものです。

これは現在の酒販業でもよくやる販促方法なので特にどうこういうことは有りません。

そして、三つ目の説は上記二つの説の両方です。モスコー・ミュールはジンジャービアがダブついていたジャック・モーガンと、ウオッカを売りたくて仕方がないヒューブライン社が手を組んで出来たものだと言う話です。

そして、ジャック・モーガンの友人が銅製のマグカップを使うことを勧めたことから、正式なモスコミュールには銅製のマグカップが使用されうようになったそうです。

現在では三つ目の説が定説とされていますが、どこまで本当なのかわかりません。個人的にはそれぞれの説全てがヒューブライン社の販促戦略なのではないかと思っています。

ピムスNo.1とジンジャービアのカクテルは何となく癖が強そうな感じがします。

今回のまとめ

いかがでしたでしょうか?今回はモスコー・ミュールのレシピを中心にそのスタイルについてご紹介しました。

どこかの漫画ではモスコー・ミュールを使って3人の仲間を結束させる感動的なストーリーを描いていましたが、現実はもっと強かな気がします。そうでなければ、現在までモスコー・ミュールのレシピは残っていなかったでしょう。

作り方などの疑問・質問はコメント欄によろしくお願いします!ではでは、また次の記事でお会いしましょう!

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