#08 ベリーニのレシピ〜画家の名前がカクテルに!〜

#08 ベリーニのレシピ〜画家の名前がカクテルに!〜

本記事は元バーテンダーが、培った知識や経験を基にお酒の歴史や飲み方、カクテルの作り方などを紹介しています。また、疑問などにも対応していきますので、コメント欄にメッセージを頂けたらと嬉しいです!では参りましょう!

今回ご紹介するカクテルはシャンパンとピーチネクターを使ったカクテル『ベリーニ』。シャンパン系カクテルの一つです。

このベリーニのレシピからピッタリの料理、誕生の由来を紐解いていきます!

ベリーニはシャンパンカクテルの中でも甘酸っぱい女性的なカクテル

シャンパン系のカクテルの中でもピーチネクターを使用したベリーニはピーチの甘酸っぱい味わいと比較的低アルコールの飲みやすさが特徴で、お酒の弱い方にも注文しやすい一杯。

このカクテルはシャンパンとピーチネクターがメインの材料となります。分量を調整することでアルコールの強い方でも弱い方でも飲みやすくなる万人向けのカクテルです。

では、そんなベリーニのレシピを見てみましょう!

ベリーニのレシピ

カクテルデータ

  • カクテルタイプ:ロングカクテル
  • 作成技法:ビルド
  • ベース:シャンパン
  • アルコールの強さ:★★☆☆☆
  • 色合い:薄ピンク色
  • 炭酸の有無:有り
  • 味わい:シャンパンの華やかな香りとピーチネクターの甘く、こってりとした口当たりが特徴のカクテル。

材料

  • CHAMPAGNE (シャンパン)・・・2/3 ※
  • PEACH NECTAR (ピーチネクター)・・・1/3 ※
  • GRENADINE SYRUP(グレナデンシロップ)・・・1ダッシュ

※上記のレシピは標準的なものです。好みに応じてバランスを変えてみてください。

必要な道具

  • フルートグラス
  • バースプーン

作り方の手順

  1. フルートグラスにピーチネクターとグレナデンシロップを注ぐ。
  2. 1にシャンパンを静かに注ぐ。
  3. 最後にバースプーンで軽くビルドし、完成。

上記のレシピの材料を一部変更する事で出来るカクテル

  • スタンダードカクテルの中で該当するものはありません。

元バーテンダーが、美味しくなるちょっとしたコツとか色々教えちゃいます!

バーテンダー時代に学んだ美味しいベリーニを作るためのコツを伝授します!守って欲しいポイントは次の3つ。

  • ピーチネクターは出来るだけ濃いものを、フレッシュピーチをピューレにしてもオーケー。
  • 可能であればシャンパンは未開栓のものを使う。
  • 氷を使わないので、シャンパン、ピーチネクター、グレナデンシロップは可能な限り冷やす。

ベリーニに合う料理は?

ベリーニはアルコール度数も適度に低く、フルーティで甘口のカクテルですのでデザートの様な甘味との相性も良いカクテルです。また、シャンパンベースなので前菜系の料理との相性も抜群です。

私のオススメは牛肉のカルパッチョです。ピーチネクターのコクが牛肉とマヨネーズのコクに負けず、また、ピーチとシャンパンの華やかでフルーティな香りが牛肉の臭みを消してくれます。

そして何よりも、ベリーニとカルパッチョは共に『ハリーズ・バー』が発祥という事が決め手です。同じ店で誕生したという事以上に相性の良いものはありません。

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なぜ、イタリアルネサンス期の画家の名前のカクテルにつけたのか?

今回ご紹介のベリーニは1948年にイタリア・サンマルコにあるバー『ハリーズ・バー』のジュセッペ・チプリアーニ氏が考案したカクテルで、見出しの通り、15世紀の画家が由来になっています。

では、20世紀に誕生したカクテルに15世期の画家の名前がどうしてつけられたのでしょうか?

ベリーニという名前がつけられた経緯は、上記の『ハリーズ・バー』のジュセッペ・チプリアーニ氏が、1948年にヴェネツィアで開催されたルネサンス時代の画家・ベリーニの回顧展を見たことがキッカケだったようで、画家ベリーニの光を色彩で表現した手法に触発されたのだとか。

カクテル・ベリーニは、ピーチ由来の色にグレナデンシロップの赤色が滑らかに溶け込み、自然なグラデーションの淡いピンク色をしていますが、私はそこに、画家ベリーニの描く血色の良い女性の頬のような、少しエロチックな雰囲気を感じます。

要するに、このカクテルはイタリア人の肌色をイメージしていたと思うんですよね。

ちなみにカクテル・ベリーニが誕生した『ハリーズ・バー』は1931年にオープンし、現在も元気に営業しています。当時から著名人が数多く利用しており、例を挙げれば、エリザベス女王やチャップリン、ヘミングウェイ、ロスチャイルドなどが訪れています。

特にヘミングウェイの小説「河を渡って木立の中へ」でこのバーは登場し、それがハリーズ・バーを有名にするきっかけとなったようです。

また、ベリーニが誕生した当時、ハリーズ・バーには桃を剥く専門の人が居たようです。そうでもしなければお客の注文に対応出来ないくらいの人気のあるカクテルだったのでしょうね。

現在はピーチピューレを使用しているようで、そういった職人はいないようです。

ハリーズ・バーでは使用するグラスも変わっていて、今回紹介したレシピで使用するフルートグラスでは無く、オリジナルのタンブラーのようなずんぐりとした柄がないものを使用しています。

グラス一つで飲み口が変わるので、オリジナルのベリーニに近づけたいのであればタンブラーで作る事をオススメします。

今回のまとめ

いかがでしたでしょうか?今回はベリーニのレシピを中心にその由来についてご紹介しました。

カクテル・ベリーニの淡いピンク色はイタリア人の肌の色をイメージしたのだと思います。とすれば、グレナデンシロップは差し詰め頬を赤くするチークの様な役割ですね。そう考えると、味に大して影響のない1ダッシュのグレナデンシロップが非常に重要なものに思えてきませんか?

作り方などの疑問・質問はコメント欄によろしくお願いします!ではでは、また次の記事でお会いしましょう!

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