本記事は元バーテンダーが、培った知識や経験を基にお酒の歴史や飲み方、カクテルの作り方などを紹介しています。また、疑問などにも対応していきますので、コメント欄にメッセージを頂けたらと嬉しいです!
今回ご紹介するのはブランデーと薬草酒であるベネディクティンDOMを使ったフロートスタイルのショートカクテル「B&B」です。
B&Bは材料をフロートさせるのが基本
B&B の基本的な作り方というのは存在しますが、氷などで冷却する必要もなく、シェイクやステアと言った技法も必要ない為、グラス一つあれば手軽に作れてしまうカクテルです。
また、氷などが溶けて水っぽくなったりする事もないので、材料の保管状態にもよりますが、誰が作っても同じ味になります。
このカクテルの誕生は古いですが、誰にでも開かれたユニバーサルな意味で非常に現代的なカクテルだと言えます。
では、そんなのレシピを見てみましょう!
B&Bのレシピ

カクテルデータ
- カクテルタイプ:ショートカクテル
- 作成技法:フロート
- ベース:ブランデー
- アルコールの強さ:★★★★☆
- 色合い:ブラウン
- 炭酸の有無:なし
- 味わい:ブランデーとハーブの華やかな香りとたっぷりとした甘さとコクが特徴
材料
- BRANDY (ブランデー)・・・1/2
- BENEDICTINE D.O.M (ベネディクティン)・・・1/2
必要な道具
- リキュールグラス
- バースプーン
作り方の手順
- リキュールグラスにベネディクティンを注ぐ。
- 次にブランデーを静かに注ぎ、ブランデーと2層にし完成。
元バーテンダーが、美味しくなるちょっとしたコツとか色々教えちゃいます!
バーテンダー時代に学んだ美味しいジンライムを作るためのコツを伝授します!守って欲しいポイントは次の1つ。
- 使う材料は日光、高温多湿な場所を避けた、保管状況の良い物を使用する
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修道院のお酒を使った「B&B」の飲み方は様々、自分好みのスタイルを見つけてみよう!

今回、ご紹介のカクテル「B&B」ですが、実は発祥があまり良くわかっていません。ですので、はじめに材料の一つであるベネディクティンのことを少しご紹介します。
このリキュールは1510年にフランス・ノルマンディーにあったベネディクト派の修道院で作られたものが始まり。フランス革命時レシピが消失してしまいましたが、1863年に復元され、レシピが存在するものとして世界最古のリキュールとなっています。
そんな歴史的価値のあるベネディクティンを使用しているこのカクテル。実は、かなり自由度の高いカクテルで、飲み手の好みのスタイルに簡単に変更できます。
基本は上記の通り、常温の材料を2層にフロートさせるプースカフェスタイルですが、そのほかにもオンザロック、ミスト、シェイク、ステアなど様々な方法で楽しむことができます。
もちろん、スタイルチェンジは今までご紹介したような様々なカクテルでも好みに応じて頻繁に行われますが、複雑なレシピのカクテルは味のバランスが壊れたりすることが多々あり、味の調整などで気軽に変更することが出来ない事もあります。(もっとも、バーテンダーはそんなスタイルチェンジは日常茶飯事ですけども…)
対して、B&BはブランデーとベネディクティンD.O.Mの2種類のみのシンプルなレシピ構成のため、誰でも気軽にスタイルチェンジが出来てしまいます。
ですが、私のおすすめは基本スタイルのフロートです。それぞれ飲み比べて思いましたが、味わいの異なる2種類の材料が徐々に交わっていく面白さに敵うスタイルはないでしょう。
基本のレシピはしっかりと考えられたものもだなぁとしみじみ思います。
今回のまとめ
いかがでしたでしょうか?今回はB&Bのレシピを中心にそのスタイルについてご紹介しました。
発祥や由来については今回ちょっとわからなかったので、わかり次第ご紹介したいと思います。
作り方などの疑問・質問はコメント欄によろしくお願いします!ではでは、また次の記事でお会いしましょう!